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紙ジャケが好きだ

紙ジャケが好きだ

私は音楽を聞くことが日々の楽しみです。

「音楽なんてみんな聞くじゃん!」なんて言われそうですが、どうも昔から世間で流行っている音楽はあまり聞かず、マジョリティよりマイナー寄りなものを好む傾向にあるようです。(音楽に限ったことでも無いのですが、それはまた改めて…)

とはいえジャンルを事細かく知っているほど詳しくもないのですが、国内で販売がないアルバムを、わざわざ海外から取り寄せたりするぐらいには音楽が好きです。
今は世界中のあらゆる音楽がサブスクで聴き放題だし、CDそのものを買う必要はないのですが、それだけでは物足りないほど好きな音楽があるし、ジャケットがかわいければ飾りたくなるわけです。特にプラケースよりも紙ジャケにときめいてしまう質でして。。。

そんな訳で今日は大好きな紙ジャケについて語ります。(前置きが長い)
紙ジャケ(紙ジャケット)の良さは、紙自身が持っている特有の風合いを活かし、味のあるデザインが出来るという点です。
プラケースでは出来ないというわけではないのですが、紙はダイレクトにミュージシャンが何を表現したいのかという意思が伝わるように思います
(余談ですが、近年は紙ジャケットでの作成依頼が増えているようです。)

個人的に好きなジャケを載せます。




1枚目

Sufjan Steavens「The Ascension」

今年の9月にリリースされた新アルバム。
スフィアン・スティーヴンス?有名じゃん!という声が聞こえてくる…気がする…
ステンドグラスのようなイラストですが、全て自分で描いたんだとか。
しかも中には、このアルバムのために描いたイラストのブックレットが入っております。凄い。。。

コンセプトは「アメリカのポップ・カルチャーが持つ病への抗議」とのことで、
彼自身の宗教観・死生観を、アンビエント・エレクトロ・ポップを混ぜ込んだ攻撃的なサウンドと、彼の特徴的な儚く優しい声で歌い上げられてます。
聴いていると作中何度か登場するコーラスも相まって、暗い教会の中にいるような感覚を覚えます。
だからこそこのジャケにしたのだと思います。

因みに、作詞・作曲・編曲のみならず、全ての楽器を自分で演奏されています。
ジャケの話でこの人の話をするべきじゃない気がするし、きっと記事の1つや2つじゃ語れない存在ですが、手にとった時テンションがぶち上ったんだからしょうがない。





2枚目

Grouper「Ruins」
2014年リリースの作品です。
Grouper(グルーパー)ことLiz Harrisはポーランド生まれのミュージシャンで、最小限の楽器と、囁くような歌声で美しく繊細であり、痛みを感じさせる独自の世界観を作り上げます。
このジャケは、まさしく彼女の楽曲の一部とも感じられほどマッチしています。なんと言っても質感が肝でして、マットでインクの粉っぽさを感じるような風合いが最大の魅力です。
この質感は紙じゃないと出せない。。。写真ではお伝えしきれないのが悔しい。







3枚目

Beach House「Bloom」
2012年リリースの名盤。
毎度質の高い作品を発表し続ける、Victoria Legrand(ヴィクトリア・ルグラン)とAlex Scally(アレックス・スカリー)によるドリーム・ポップバンドです。
このバンドのアルバムは、楽曲だけでなくジャケットも毎度凝っているのも大きな魅力であります。
一見、沢山のライトが並んでいるような、(同僚によると)目のようにも見えますが、実は凹凸があるのです。ポコポコとしています。これも紙だからこその愛しいポイントです。
またこの中のブックレット(歌詞カード)が以外でして、マットな用紙に自然の様々な写真が載っているのです。
雰囲気があり、外と中のギャップが愛しいジャケなのです。もちろん、音楽も素晴らしいのでぜひ聴いて頂きたい!



…まだ語ろうと思えばいくつもあるし、大好きなCDをもっと紹介したいのですが、切りがないのでこの辺で…
次はもっと専門性がある話をしたい…笑
いつかはレコードを集めたいなあと思っているkanappeでした。

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