「どうして右から左へ書くの?」
子供の頃からずっと疑問に感じていたのですが、いまだに続いているこの不思議な風習について軽く調べてみました。
右横書きの理由について(諸説あり)
webで検索した結果、おもな理由は以下のようなものでした。
・戦前、西洋文化とともに入ってきた横書きの名残
・動いているときは進行方向側からのほうが目で追いやすい
・進行方向側から書いたほうが縁起がいい
諸説あるようですが、どのwebサイトを見ても「〇〇と言われています」といった表現で、残念ながら明確な理由までたどり着くことはできませんでした。
それにしても謎なのは、右横書きは誰が見たって読みにくいのに、なぜこんなにも長い年月続いているのか?ということ。
ただでさえ読みにくいのに、電話番号は左から読むのが暗黙ルール。そんな「プチ謎解き要素」は僕にとっては逆効果でイライラが増すだけです。・・・なんでだよ。おかしいよ。どうせやるなら電話番号も右から書いてくれよ。
おかしいものはおかしい
右横書きについて、理由はあったとしても「おかしい」と思う人のほうが圧倒的多いと思うのですが・・・それなのに、なぜ右横書きにするのか?
なぜやめることができないのか?
世の中ワンマン社長だらけなのか?
それとも僕が知らないだけで、「なるほど!それなら納得!」と思えるほどの理由があるのか?
・・・叱られてもいいので、チコちゃんに聞いてみたいものです。
ただ、ラッピングバスやなど“わりと最近のクルマ”での「右横書き」は見たことがないため、昔と比較するとなんとなく減ってきているように思います。発言力のある人物が退いたからなのか、右から読む時代を生きた人が減ってきたからなのか・・・いずれにせよ、時代の変化の兆しは感じます。
そういえば、あの有名な「藤原とうふ店」のクルマも、左から書いています。
右横書きにすると「店ふうと原藤」・・・なんか違う気がします。
移行過程かもしれない“気になる風習や習慣”
「気になるおかしな習慣」について、ついでに数点追記します。
1.フォークの背中にご飯を乗せて食べるマナー(クチコミで消滅?)
最近は見なくなったように感じますが、僕が子供の頃は親からそう教わりました。しかし大人になってから「それは正しいマナーではない」という話をちらほら耳にするようになり、親の教えに背いて今に至っています。これはクチコミが広まって浸透したのでしょうか・・・。
しかしマナーというやつは厄介で、「西洋から来たテーブルマナーにはそもそもフォークでご飯を食べる例が無く、日本でアレンジしたものだからこれでいいのだ」という説もあり、うかつに「どっちが正しい」とは言えない問題でもあります。
2.日本人の名前のローマ字表記が「名・性」の順番(お国の力で変更?)
スポーツの国際試合などで日本人の名前が英語で読み上げられることが多々ありますが、必ず「名・性」の順で呼ばれます。ローマ字で名前を書くときもこの順が一般的。「山田太郎」が、ローマ字だと「Taro Yamada」。わざわざ逆にするのは日本人の名前ぐらいです。おかしくね?
これも諸説ありますが、西欧人の流儀にならったというのが一般的な理由のようです。
これについては日本政府が、「2020年1月以降、日本人の名前をローマ字で書く際、国の公文書では姓→名の順にする」と決めました。東京で大きな国際大会がありますからね。そのときは「性・名」で名前を聞けるのか、今から楽しみです。
おかしな風習や習慣は、長い時間をかけてゆっくり変化するものもあれば、「鶴の一声」で変わるもの(変わるのか?)など様々なようです。
それらは「おかしい」と思う感覚が根元にあり、それが広がっていった結果と思うので、行く末を見極めるためにも、日々「ボーっと生きて」いてはいけないですね。